基本操作

このページで説明する基本操作方法

・REFPROPの起動方法

・調べたい流体の設定方法 (例として酸素の選び方を紹介)

・指定したポイントの物性の調べ方(例として酸素の0.1MPa 300Kの密度の出力方法を紹介)

・指定した範囲での飽和状態における物性の調べ方

 (例として酸素の60K~150Kの飽和状態の密度の出力方法を紹介)

・指定した範囲での物性の調べ方(例として酸素の0.1MPa 200K~300Kの密度の出力方法を紹介)

・グラフの描き方(例としてp-h線図の出力方法を紹介)

 

皆さんの研究や仕事の参考になれば嬉しいです。


起動する

  REFPROPを利用するためには、まずREFPROPのソフトウェアを起動させなければなりません。デスクトップ左下にある【スタートメニュー】をクリックし、『r』ボタンを押すとREFPROPのアイコンが出てきますので【クリック】すると起動が始まります。他にもデスクトップにショートカットを作成して起動させる方法もあります。

 

開始する

 

 

  ソフトウェアを起動するとREFPROPの紹介が表示されるので[Continue(続ける)]をクリックします。

 

流体を選択する

  まずは物性を調べたい流体を選択します。初期設定は窒素です。画面上部のコマンドボタンから[Substance(物質)]を押して表示された[Pure fluid(単一の流体)][Predefined MixtureREFPROPが事前に定義している混合流体)][Define New Mixture(ユーザー独自で設定できる混合流体)]のいずれかを選びます。

流体を選択する

  まずは物性を調べたい流体を選択します。初期設定は窒素です。画面上部のコマンドボタンから[Substance(物質)]を押して表示された[Pure fluid(単一の流体)][Predefined MixtureREFPROPが事前に定義している混合流体)][Define New Mixture(ユーザー独自で設定できる混合流体)]のいずれかを選びます。

 Pure fluidを選択するとEFPROPで使用できる流体のリストが表示されます。

 リストの中から[Oxygen(酸素)]を選択し、OKボタンを押します。


流体の物性を調べよう

~指定した点での物性を調べたい~

例えば水素の0.1MPaにおける300Kでの密度を

調べてみます。

 

 

 

 

画像上部のコマンドボタンから

[OPtion(オプション)] を選んで表示された

[Properties(プロパティ)] を選択し、Temperature(温度)、Pressure(圧力)、Density(密度)にチェックを入れます。

  画面上部のコマンドボタンから[Calculate(計算)]を押して

表示された[Specified State Points(指定された状態における点)]を

選択します。

 

  温度、圧力、密度が書かれた空白の表が表示されますので、温度と圧力を入力してEnterキーを押すと、その状態における密度が表示されます。

(このホームページでは著作権を保護するため計算結果を非表示としています)

 

以上が指定した点での物性調査方法の紹介です。

 


~指定した範囲での飽和状態の物性を調べたい~

 例えば酸素の60K150Kにおける飽和状態の

気液それぞれの密度を調べます。

 

 

 

 

 画面上部のコマンドボタンから[Calculate(計算)]を押して表示された[Saturation table(飽和状態の表)]を選択します。

 

  Initial Temperature(初期温度)Final Temperature(終了温度)に

それぞれ60K, 150Kを入力、

表示させたい間隔であるincrement5Kを入力しOKを押します。

 

 

 

 

温度60K150Kの範囲にある5Kごとの飽和圧力と気液それぞれの密度が表示されます。(このホームページでは著作権を保護するため計算結果を非表示としています)

 

 

以上が指定した範囲での物性調査方法の紹介です。


 

 

 


~指定した条件の流体物性を調べたい~

 例えば酸素の0.1MPaにおける200K~300Kでの密度を調べます。

 

画面上部のコマンドボタンから[Calculate(計算)]を押して表示された[Isoproperty tables(同一の物性値でまとめた表)]を選択します。

 

 

Specify Isoproperty Table(同一特性を指定した表)が表示Hold constant (固定する定数)にPressure(圧力)、Vary(変数)にTemperatureを選びOKボタンを押します。

定数として選択したPressure0.1MPaを入力し、変数であるTemperatureInitial Temperature(初期温度)Final Temperature(終了温度)にそれぞれ200K, 300Kを入力、表示させたい間隔であるincrement10Kを入力しOKを押します。

 温度200K300Kの範囲にある0,1MPaでの酸素の密度が

10K間隔で表示されます。

(このホームページでは著作権を保護するため

 計算結果を非表示としています)

 

 

以上が指定した条件の流体物性の調査方法の紹介です

 

 

エクセルにこの表を張り付けることもできます。

 

グラフAの部分をクリックして

Ctrlキー+C(コピー)、エクセルにCtrlキー+V(ペースト)

すればOKです。

 

 

 

 

 

 


~グラフは描けるの?~

 REFPEOPでは様々な物性のグラフを簡単に作成することができます。

 

ここでは流体の圧力-エンタルピー線図(p-h線図:通称 モリエル線図)を作成してみます。

 

画面上部のコマンドボタンから[Plot(プロット)]を押して表示された[p-h Diagram同一の特性でまとめた表)]を選択します。

 

 

 

 

 

 

Setup Pressure vs. Enthalpy Plot (p-h線図の条件設定)が表示されるので目的に合わせた設定をしていきます。

 

①:一定とする条件を温度、密度、エントロピー、クオリティから

      選んで線を引きます。ここでは60K300Kの温度範囲で

      20Kごとの線を引いていきます。

 

②:x軸をエンタルピー、y軸を圧力としたグラフで表示する範囲

     を入力します。

 

③:グラフのCoarse(粗い)Very fine(細かい)を選びます。

 

④:曲線へのラベリングを選定します。

 

  Include labels(ラベリングする), with units(単位追記),

     with property tag(物性追記),

    Unlabeled Lines(ラベリングの間隔を開けることが可能)

⑤:オプション選定により以下の内容を設定できます。

 

OKを押せばグラフが完成です。

(このホームページでは著作権を保護するため

 計算結果を非表示としています)

 

 

 以上がグラフを書きたい(p-h線図の描き方)でした。

 

既成のグラフの他、自分で物性を設定してグラフを作ることもできます。

 

REFPROPに初期設定されているグラフはこちら

グラフをプレゼン用の資料に使いたい場合、Excelやパワーポイントにコピー&ペーストすることができます。

画面上部のコマンドボタンから[Edit(編集)]を押して表示された[Copy Plot(コピープロット)]を選択します。

Excelのホームタブにある貼り付けボタンを押してexcelへのグラフ貼付けが完了です。